長岡市の子育ての駅 「ちびっこ広場」へ伺い、大人気イベント「絵本のとびら」を体験してきました!
“とびら”って一体どんな意味? その秘密に迫ります。
■「絵本のとびら」とは!?
その日は人気イベント「絵本のとびら」開催日でした。多くの親子が集まり、ワクワクしながらイベント開始を待っていました。
初めてちびっこ広場にお邪魔した筆者は、当初から「なんで“とびら”なんだろう?」と思っていました。
“ひろば”でもなく“あそびば”でもなく、とびら??

開催時間になると、手遊びが始まります。子どもたちもはしゃぎながら先生に注目。
その日の絵本は「だるまさんがころんだ」でした。
その絵本が大好きだという子が嬉しそうに飛び上がって、先生のところまで走っていきます。
期待に満ちた表情で、次の展開を楽しみに聞き入っていました。
絵本を読む先生に、子どもから大人まで皆夢中。

ここまでは、よくある絵本の読み聞かせイベントのような光景です。
読み聞かせが終わると……
背景のカーテンが開き、「とびら」が登場!

子どもたちは順番に、その扉の向こうへ──
そう、そこには絵本の世界が広がっていたのです。
親子が順番にだるまさんの絵本の扉に入っていきます。
扉の先は、絵本の世界。


大人でもワクワクしてしまうこの仕掛けに、すっかり魅了されました!
子どもたちもドキドキワクワクしながら扉の向こうの世界へ入っていきます。
全員がだるまさんの世界へ入り終えると、先生の掛け声のもと、「だるまさんがころんだ」が始まります。

親子がふれあいながら体を使って遊びます。
時々来るフェイントの掛け声にも大盛り上がり!子どもも大人も、本当に楽しく過ごしていました。

こんなふうに絵本の世界に入り込んで、親子で体を使って絵本をまるごと体感できるようなイベント、筆者は今まで体験したことがありませんでした!
手作りで作成した仕掛けも、先生の声掛けも本当に流石でした!!
ーー こんなに絵本を五感で体感できるイベントは今まで経験がなかったので、今日は本当に楽しかったです!
今日は「だるまさんがころんだ」だったので、赤ちゃんが来ても楽しめるようなふれあい遊びでしたが、毎回絵本によってテーマが違うので、運動遊びをするときもあれば、ごっこ遊びをするときもあります。
■まちなか絵本館の空間
子育ての駅「ちびっこ広場」は、2階は手作りのおもちゃが並ぶ「ちびっこ広場」、3階が図書館の要素を持つ「まちなか絵本館」で構成されています。
このようなイベントが実現できるのは、まちなか絵本館の空間的な要素も大きいと感じました。
絵本が並ぶ本棚の隣にある広い空間では、こうしたダイナミックな活動が可能です。
図書館だけの機能でしかない空間であればできないようなイベントです。
小さな子どもたちが図書館を利用するには少しハードルを感じますが、「まちなか絵本館」では周囲を気にせず、たくさんの絵本を楽しむことができます。


貸し出しも可能で、子どもたちが絵本と触れ合うとても良い環境だと感じました。
■先生の愛情たっぷり!手作りおもちゃの宝庫
「まちなか絵本館」と階段でつながる2階の「ちびっこ広場」。
こちらも、先生たちのやさしい気持ちがつまった仕掛けがたっぷりの贅沢な遊び場でした。
あらゆるおもちゃがなんと手作りなのです!!
おままごとセットや車など、「こんなものまで手作り!?」と驚くほどのクオリティで、季節に合わせて内容も変えているそうです。

ーー 小さいおもちゃもそうですが、大きなおもちゃも圧巻です!すべて先生たちが作っているのですか?
ままごとコーナーもおすすめで、色々な食材をお皿に盛りつけたり、ごっこ遊びを楽しんだりできます。
親子やお友達と関わり合いが持てるように工夫しています。
ーー 一番人気は?
ただ乗って遊ぶだけではなく、親子やお友達とドライブごっこをしたり、
タイヤ交換もでき、スタンドもあって、車を洗ったり、そういったことをおうちの方とやりとりしながら楽しめるのが特徴です!


子どもたちがこうした手作りのものに触れることは、刺激になると思います。
なんといっても先生の「楽しく遊んでもらいたい」というやさしい気持ちが伝わってきました!
■親子を孤立させない
ーー 「ちびっこ広場」の設立について教えてください。
長岡は雪深く、冬には家にこもりきりになってしまう中で、天候に左右されず子連れで遊びに行ける子育て支援施設があるといいなというママたちの声から「屋内の屋根付き公園」ということで「子育ての駅」が生まれたと聞いています。
ーー 設立当時のママや職員の皆さんの想いが今に至るんですね。
親子を孤立させないようにという想いで施設ができたと思っています。
ーー 子育てで困ったとき相談にのってもらえますか?
どの「子育ての駅」でもそうですが、保育士がいて、いつでも相談ができます。
今日も子育てコンシェルジュへの相談がありました。他の方の目につかないエリアでゆっくり相談してもらえます。
ーー どんな相談が多いですか?
気になることがあれば、気軽に声をかけてもらえたらと思います。
ーー 保育士さん以外にも専門の相談ができますか?
是非チェックして、気軽に来てもらえたらと思います。
ーー 先生たちが、来てくれた子どもたちに「○○ちゃん、よく来たね」と名前で声を掛けているのが印象的でした。
ここは、大人と子ども、また子ども同士も関わり合える場所でもあります。
そのためにも、子どもたちの想像力を育てる遊びができるように準備を整えています。
土日、絵本館には図書館司書さんもいるので、絵本の相談も可能です!
イベントも、音楽遊びや、工作など、色々と企画していますので、きっと楽しんでもらえると思います。
ーー また来たくなりますね!
もし、お子さん2人や3人連れて来られても、私たちに声を掛けてもらえたら、おむつ替えやトイレの時などサポートできますので、いつでもお声掛けしてもらえたらと思います!
ーー それはありがたいです!
最後に、この記事を読んでいる皆さんに一言
一歩来てもらえるときっと楽しいので、イベントの日に限らず、気軽に遊びに来てくださいね!

【編集後記】
絵本の世界に入り込んで、体を使って絵本を体感できるイベント。見ているだけでワクワク、参加している親子も笑顔いっぱいの楽しい時間でした。
先生の仕掛けづくりもすばらしく、筆者も「こう来たかー!!」と、良い意味で裏切られ、見ているだけで笑顔がこぼれてしまいました。
図書館という空間だと走ったり動き回ったり騒いだりすることが許されませんが、ここは図書館のような要素と子どもの遊び場が併設する場所。子どもにとって、絵本を読んで、その絵本の世界でごっこ遊びをしたり体を動かしたりすることは、ごく自然なことです。それができるということは子どもたちが五感を使って遊べるということ。素敵な空間です!
そして、ちびっこ広場では季節ごとにおもちゃの内容が更新されます。子どもたちも楽しみに通えそう。次はどんな仕掛けが待っているのかなと楽しみになりました!
次回のイベント情報やちびっこ広場の様子は、長岡市のホームページやチラシでチェックできます。まずは一度、立ち寄ってみてくださいね!
子育ての駅 ちびっこ広場~まちなか絵本館(長岡市大手通)
【所在地】新潟県長岡市大手通2-5
【連絡先】0258-39-2775
【利用時間】午前9時~午後6時
【休館日】年末年始(12月30日から1月1日)
【駐車場】長岡市提携駐車場をご利用ください。※1時間無料
※ちびっこ広場(2階)でもまちなか絵本館(3階)でもどちらからも受付できます。(中で繋がっています)

