【あつこさんは現役スクールソーシャルワーカー。子どもたちの悩みに寄り添います。
そんなあつこさんが紡ぐ言葉はあなたへ贈る生きるヒントです。】
はじめまして。
県の教育機関に属するスクールソーシャルワーカーとして学校で子どもたちに関わりながら、「精神保健福祉士の相談室 楽楽(らくらく)」をひらいている、滝波厚子(あつこ)と申します。普段は、不登校のお子さんや発達特性をもつ子、いじめや虐待、様々な辛い状況にある子、そして子育てに向き合うママやご家族、先生方への相談支援をしています。
子育てをしていると、「これでいいのかな?」「私のせいかな?」と不安になること、誰にでもありますよね。私自身、たくさんのママやパパに出会う中で感じているのは、どんな親子も「安心できる場所」と「そのままを受けとめてくれる人」があると、とても楽になるということです。
完璧じゃなくて大丈夫。ありのままの姿でいていいんだよ、という安心を少しでも届けられたらと願っています。
私のビジョンは、「子どもの成長をママとパパが安心して見守ることができる社会をひろげること」です。
子どもたちが「自分のままでいい」と思えたり、ママが「私も大丈夫」と感じられたりすること。それが家庭をあたたかくし、社会をやさしくしていく力になると信じています。

■発達特性=その人らしさ
そのために大切にしているのが、「特性は誰にでもある」という考え方です。
忘れやすい、気持ちの切り替えが苦手、音に敏感、集中しすぎる…。
そうしたことは、発達特性と呼ばれることもありますが、実は誰もが少しずつ持っている“その人らしさ”でもあります。
特性は決して弱点ではなく、個性のひとつ。その人らしさを理解して活かすことで、ぐっと暮らしや子育てが楽になります。
相談室「楽楽」では、オラクルカードなどを使いながら、ことばにしにくい気持ちを安心して見つめられる工夫もしています。
カードを通して「ほんとうはこう感じていたんだ」と気づけると、ママもお子さんも心がふわっと軽くなるんです。


この連載では、ママたちが「私だけじゃなかったんだ」と思えるような視点や、子育てが少し楽になるヒントをお届けしていきたいと思っています。
読んでくださった方が、ほっと肩の力を抜いて、笑顔で明日を迎えられるきっかけになったらとても嬉しいです。
どうぞ、これからよろしくお願いいたします。
